体脂肪の基礎知識健康なカラダを手に入れよう

体脂肪の基礎知識体脂肪に関する基礎知識をご紹介

体脂肪は活動のエネルギー源として、また、体温を保つ、ホルモンの働きを保つ等、生命を維持する上で重要な役割をしています。しかし、過剰に蓄積すると、かえって健康を損ねることになります。体脂肪が適正範囲以上の問題点について、具体的に見てみましょう。(体脂肪の適正範囲については、こちら)

●生活習慣病になるリスクが高まる
体脂肪が過剰に蓄積すると肥満になるだけでなく、2型糖尿病を引き起こしやすくなります。2型糖尿病とは、血液の中のブドウ糖(血糖)が増えてしまう病気ですが、血糖値を下げるホルモン「インスリン」の働きの低下が原因で起こります。体脂肪が過剰に蓄積し、肥満の状態が続くとこのインスリンの働きが低下して、2型糖尿病を引き起こすのです。
また、体脂肪の過剰な蓄積は、脂質異常症(高脂血症)や高血圧症等の生活習慣病の発症リスクを高め、さらには動脈硬化を促進させる原因にもなります。

●特に問題なのは内臓脂肪
体脂肪には皮下脂肪と内蔵脂肪がありますが、特に生活習慣病と深い関係があるのが内臓脂肪です。内臓脂肪の細胞からはインスリンの働きを助け、血糖値のコントロールに関わる様々な物質が分泌されています。しかし、内臓脂肪が増え過ぎると、これらの物質の分泌が減り、逆にインスリンの働きを低下させ、中性脂肪やコレステロールの増加、血圧を上昇させる物質が分泌されるのです。

●体脂肪は適正範囲を維持することが大切
無理な食事制限をしても体脂肪は簡単には減らず、筋肉や骨量も減ってしまいます。 バランスのとれた食事(食事のポイントはこちら)と、適度な運動(具体的な運動の紹介はこちら)を日々の生活に取り入れることを心掛けましょう。