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ヘルシーコラム食事編

VOL.18
今年こそ、体脂肪を3キロ減らしたい!その(2)
減量を開始してから約1ヶ月。体重や体脂肪率にも変化が現れ始める頃です。思い通りに食事が取れない日や、体を動かせない日もあると思いますが、焦らず、ちょっとした工夫を積み重ねていくことが大切です。  
残り2ヶ月、無理のない食生活を続けるためにも、今月は悪者扱いされがちな「油」との上手な付き合い方について考えてみましょう。

ポイント1 体と心の変化に目を向けてみましょう
ちょっとした工夫を続けていると、体重や体脂肪率が減るだけでなく、「肩こりが楽になった」、「おしゃれをするのが楽しくなった」など減量の成果が体験できるようになります。体重などの目に見える変化は減量を続ける励みになりますが、体調や気分の変化も減量を成功させる大切なポイント。
この1ヶ月で、あなたはどのような減量効果を体験しましたか?
 
ポイント2 油は量と脂肪酸のバランスにも配慮しましょう
  ●量
油はエネルギー源となり、腹もちを良くするほか、食事に満足感を与えてくれます。また、緑黄色野菜に多く含まれているβ-カロテン(ビタミンA)などの脂溶性ビタミンの吸収をアップするなど、減量中にありがちなひもじい思いや栄養の偏りを防ぐのにも欠かせません。
30歳以上の成人が健康を維持するための脂質の目安量は1日男性58〜74g、女性44〜55gです。その内、料理などに使って食べる油は、大さじ1杯(14g)程度が目安です。

●脂肪酸のバランス
油脂を摂る際に気を配りたいのが、主成分である脂肪酸のバランスです。
一般的に、肉やバター、ラードなど常温で固体の動物性脂肪に多く含まれている飽和脂肪酸の量は控え目にし、代わりになたね油(キャノーラ油)やオリーブオイル、べに花油などの植物油や魚などに多く含まれる一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)や多価不飽和脂肪酸(リノール酸やリノレン酸等)を意識して摂ることがすすめられています。

※脂肪酸の詳しい説明はこちら
  1食あたりに含まれる脂質と脂肪酸の量(参考値)
  画像:1食あたりに含まれる脂質と脂肪酸の量
ポイント3 油の上手な摂り方〜実践編〜

日常生活の中で、食べた油の量を正確に量ったり、脂肪酸のバランスを考えながら食事をすることは現実的には不可能です。
そこで、油を上手に摂れる食事をするためのヒントをいくつかご紹介しましょう。


1.1日2回、ご飯を中心とした和食を食べる。

パンやパスタに比べて脂質の少ないご飯を中心とした和食であれば、油の摂り過ぎを防ぎながら、バラエティーに富んだ肉や魚料理などを楽しむことができます。


2.目に「見えない油」(肉・魚・菓子類)に要注意。

ついつい、料理に使う油ばかりを気にしがちですが、食品に含まれている油=「見えない油」にも注意が必要です。
例えば、アップルパイ1切れ(100g)には、17.5gの脂質が含まれています。


3.テフロン加工のフライパンなどを使って油の量を調整する。

料理をおいしく、腹持ちをよく仕上げるためには、油は不可欠です。
テフロン加工のフライパンなどを使うと必要以上の量を使わずに
おいしく仕上げる事ができますね。


4.揚げものや炒めものなどカロリーの高い料理は、活動量の多い昼間に食べる。

5.料理に合わせて、植物油を使い分ける。

天ぷらを「体に脂肪がつきにくい健康オイル」やなたね油(キャノーラ油)にごま油を混ぜて揚げる、ドレッシングにはオリーブオイルを使うという具合に、料理に合わせて、植物油を使い分けると、脂肪酸バランスがとりやすくなります。 また、「すき焼き」は、肉を牛脂で焼きますが、牛脂を植物油にかえるといったことでも、脂肪酸のバランスを調えることができます。

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