油の主成分である「脂肪酸」には、さまざまな種類があります。
分子が鎖状につながっていて、その「長さ」によって分類されます。
一般的な油は、分子の鎖が長い「長鎖脂肪酸」から成り立っていますが、ヘルシーリセッタに含まれる「中鎖脂肪酸」は、鎖の長さがその約半分の脂肪酸です。
この分子の長さの違いが、「中鎖」という名前の由来にもなっています。
一般的な油に含まれる長鎖脂肪酸と中鎖脂肪酸の分子構造は、下の図のようになります。
長鎖脂肪酸は、その名の通り長い脂肪酸ですが、中鎖脂肪酸は、約半分の短い脂肪酸です。
飽和脂肪酸 | 一価不飽和脂肪酸 | 多価不飽和脂肪酸 | |
---|---|---|---|
長鎖 | パルミチン酸 (牛脂、ラード) |
オレイン酸 (オリーブ油) |
リノール酸、リノレン酸、DHA (フラックス油、魚油) |
中鎖 | オクタン酸(カプリル酸)、 デカン酸(カプリン酸) (ココナッツ油) |
ー※ | ー※ |
短鎖 | 酪酸、酢酸 (バター、酢) |
ー※ | ー※ |
()代表的な脂肪名と、その脂肪酸が多く含まれる商品を()内に表示した。
※天然には全く、またはほとんど存在しない。
脂肪酸は、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に大別されます。詳しくはこちらへ
一般の食用油に含まれる長鎖脂肪酸は、カラダに吸収された後、リンパ管、静脈を通って脂肪組織、筋肉、肝臓に運ばれ分解や体内に貯蔵されます。必要に応じてエネルギーとなります。
それに比べ中鎖脂肪酸は、肝臓へ通じる門脈を経て、直接肝臓に運ばれ、効率よく分解されてエネルギーとなります。
中鎖脂肪酸 | 長鎖脂肪酸 | |
吸収特性 | 吸収速い | ゆっくり |
分解特性 | 肝臓ですばやく分解 | 吸収後、必要に応じて分解 |
蓄積性 | 蓄積しない | 過剰分が体内に蓄積 |
中鎖脂肪酸は、母乳や牛乳などにも含まれています。
中鎖脂肪酸100%の油は、手術後の流動食や未熟児のエネルギー補給などに長年利用されています。
肥満気味の方に、通常の油(調合サラダ油)に替えてヘルシーリセッタを14g/日を 含む食事を12週間(3ヶ月間)続けた結果、 体脂肪、内臓脂肪面積、体重、ウエストが減少しました。
ヘルシーリセッタを使用した方のCTスキャン画像の一例です。12週間後に内臓脂肪の減少が認められました。
菜種を原料とする植物油をベースに、ココナッツやパーム由来の中鎖脂肪酸を独自のエステル交換技術で加えることにより、中鎖脂肪酸の機能を植物油として活かすことが初めて可能となりました。
ヘルシーリセッタは、トリアシルグリセロールという油本来の分子の形で、食品としてのおいしさはもちろん、調理適性を備え、科学的に裏付けされた健康機能をあわせ持つことができたのです。
※エステル交換は、日本農林規格(JAS)で認められている食用精製加工油脂の製造技術です。