巷では、様々なダイエット本や飲むだけでやせる、といったダイエット食品が数多く出回っています。健康的に減量を行うためには、摂取エネルギーが消費エネルギーを超えないようにすると同時に、代謝を促し、体の機能をフルに働かせる栄養素を過不足なく摂取することが大切です。
　減量をしても思うように成果が表れないと、つい新しいダイエット法や食品を試してしまいたくなりますが、これらの中には、効果が実証されていないものや、健康に悪影響を及ぼすものも少なくありません。流行のダイエット法を取り入れる前に、その特徴や安全性、有効性について知っておくことも大切でしょう。

● 低エネルギーダイエット
　食事のかわりにダイエット食品を食べたり、野菜、果物、海藻など、特定の食品に偏った低エネルギーダイエットは、体調を崩しやすくするだけでなく、エネルギーを抑えることによる反動で、リバウンド（減量前の体重に戻る）もしやすくなります。これらのダイエット方法や食品を取り入れる際には、1日に必要なたんぱく質やビタミン、ミネラル、食物繊が食事で不足しないようにすることと、長期間にわたって続けないようにすることが大切です。

● 特定の成分の効果をうたったダイエット
　「カプサイシン」や「カフェイン」などの特定の成分の効果を期待するダイエット食品は、その成分だけを抽出している事が多いため、過剰摂取による健康被害のリスクの可能性があります。これらの食品を利用する場合は、生活習慣を見直した上で必ず、１回あたりの量や回数を確認してから摂るようにしましょう。
さらに、これらの成分は、全員に同じような効果が出るわけではないことも覚えておきましょう。