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肥満と血圧は関係あるの?

血圧の変動には、食生活だけではなく、遺伝や睡眠、ストレス、喫煙等、様々な要因が関係していますが、肥満とも深い関わりがあることをご存知でしょうか?今回は肥満と血圧の関係について考えていきましょう。


● 「内臓脂肪型肥満」が血圧を上昇させる
肥満は皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満に分けられますが、血圧と関係しているのは、内蔵の周りに脂肪が溜まった内蔵脂肪型肥満です。内臓脂肪が溜まると脂肪細胞から血圧を上昇させる「アンジオテシノーゲン」という物質が分泌されるため、血圧を上げる原因となるのです。


● 肥満と高血圧で怖いのは合併症
内蔵脂肪が溜まると血圧だけではなく、血糖値や中性脂肪の増加を促す物質も分泌されるため、「高血糖」や「脂質異常症」を引き起こしやすくなります。これらのリスク因子が重なると動脈硬化が進み、さらには糖尿病、脳卒中や心疾患等の原因にもつながります。「メタボリックシンドローム」が診断されるようになったのは、このように肥満から様々な生活習慣病が重なり、死に至りかねない疾患を防ぐためでもあるのです。


● 日頃から血圧の上昇を抑える食事を心がける
血圧をコントロールするためには、適正体重を維持することが基本ですが、食生活では次の様な点を心掛けてみてください。


@塩分をおいしく減らす


汁物は具沢山に
汁物に野菜をたっぷりと入れると甘味が出て、素材の味を楽しむことができる
肉や魚を少しプラスするだけでこくが出る

香味野菜の活用
香味野菜を加えることで味にアクセントがつく
例) 煮物を薄い味付けにして、しょうがやみょうが、青じそ、小ねぎをたっぷりと添える
  焼き物ににんにくをきかせる

香辛料、レモン、
酢の活用
香りや酸味をプラスして、調味料の塩分を低くする
例) 味つけにカレー粉やこしょう、七味唐辛子等の香辛料を加える
  焼き物にはソースの代わりにレモン汁をかけて食べる
  ドレッシングにレモン汁や酢を活用する

Aカルシウムを積極的に摂る

カルシウムが不足すると骨からカルシウムが流れ出します。過剰に流れ出る状態が続くと、カルシウムが血管の壁に取りこまれて血管が狭くなり、血圧を上げる原因となります。
【カルシウムが多い食材(例)】


牛乳・乳製品
牛乳、ヨーグルト、チーズ

魚介類
丸干しイワシ・ししゃも、煮干し・ちりめんじゃこ・桜えび、しじみ

大豆製品
大豆、豆腐・豆乳・油揚げ・納豆

野菜類
チンゲン菜・小松菜・ほうれん草、切干大根

海藻類
ひじき・わかめ・こんぶ

B特定保健用食品や機能性表示食品の上手な活用を考える
血圧が高めの方を対象にした特定保健用食品(トクホ)※1や機能性表示食品※2等も市販されています。ご自分の食生活に活用しやすいものがあれば、上手に取り入れることを検討してみてはいかがでしょうか。

※1 特定保健用食品(トクホ)  :  健康の維持増進に役立つ特定の保健機能が、 消費者庁から認められた食品。
※2 機能性表示食品  :  事業者の責任において特定の保健の目的が期待できる旨を表示するものとして、消費者庁長官に届出された食品。ただし、特定保健用食品(トクホ)と異なり、消費者庁長官による個別審査を受けたものではありません。